ロゴ類似について何となく

オリンピックエンブレムの類似騒ぎで、色々な方の擁護や批判の意見が飛び交っていますが、前提として多少なりとも「似る」ことは当たり前に起こることを認識するべきだと思うんです。
テレビのバラエティー番組にまで取り上げられる中、著名なグラフィックデザイナーのコメントの中で、「ロゴマークはシンプルな形状になりやすく、そうなれば類似のものが出やすい(一字一句正確ではないですが)」という意見には腑に落ちました、確かにその通りだなと感じます。
シンプルという意見は色々あるようです。以下はクラウドワークスさんの記事の引用。

ロゴがシンプルであれば、デザイン性を損なうことなくリサイズすることができます。逆にロゴが複雑なデザインなら、縮小すればするほどデザインがつぶれてしまい、何のロゴなのか分からなくなってしまうでしょう。

引用:ロゴデザイナー必見!クライアントが納得する『いいロゴ』とは?

自分も経験がありますが、顔をあしらった複雑な形状のロゴマークの場合、縮小すると目のカタチが潰れて「泣いている」ように見えることがありました。

よって線は太く、空白が狭くなりすぎないように…となると必然的にシンプルになるかもしれません。
しかし、シンプルであればあるほど特徴も目立ってくるものです。

そうなると類似と捉えられそうな他のロゴマークもまた見つかりやすいのでは?
特に英語の頭文字を一文字取っただけのロゴマークなんて、もう必ずと言って良いほど似ているロゴマークが他にも存在する、と、考えた方がいいのでは。
今回の問題は有名なオリンピックのエンブレムだからこそ騒がれていて無名の店舗のロゴマークであればこんな騒動にならなかったでしょう。
しかし、本質はというと、有名・無名に限らずこの問題は付き纏うはずで、ロゴマークを作るという事はその店舗なりの成長を願うシンボルとも考えられます。

成長(事業が成功)したらしたで「あのロゴ、あれに似てるよね」となる可能性はあるわけで、今は無名だからどこかに似てても批判されないだろう、というわけにはいかないものだと思います。

意匠登録制度の世界的なオープン化

今回のオリンピックのエンブレムを作ったデザイナーが色々と言われてますが、そもそも、誰がデザインしても類似と言われるものが出来上がる可能性は多かれ少なかれあることを認識するほうが大事だと思います。

いかに類似問題に向き合うか?ってことかな。と。

ただ、今回「酷似」「確かに似すぎだ」と言われても仕方がないほど共通した箇所が多いと見られる中、それをチェックする仕組みというのをそろそろ世の中も導入する方向に目を向けてはどうだろう?と思ったり。
画像認識の技術も進んでいます。Facebookなどの顔認識は怖いほど友達の名前を言い当てる事がありますね。
こんな記事を見かけました。
「SNS上のロゴ画像」を分析するサーヴィス « WIRED.jp : http://wired.jp/2013/02/27/gazemetrix-logo-scanning/
これだけの技術があれば、とりあえずどれだけ似ているロゴマークが世の中にあるかどうか調べるだけなら、だいぶ楽になるのでは?

そんな技術を使った「ロゴマーク意匠登録データベース」というサービスを世界規模で展開する…Google、いやAlphabetさんとかやらないかな?と。(なぜ民間企業かというと政府は腰が重く、国家レベルではなく世界規模のサービスじゃないと意味がないから)

日本国内ではダメで、世界のどこかで管理される規模でないと意味がない気もします。
現に今回の問題は海のむこう、ベルギーのロゴマークと似てると言われているので。

特許庁の意匠制度についても、ちょっと問題を感じます。

意匠は、物品のより美しい外観、使ってより使い心地のよい外観を探求するものです。そして、その外観は、一見してだれにでも識別することができます。このため、容易に模倣することができ、不当競争などを招き健全な産業の発展に支障を来すこととなります。そこで、意匠制度は、新しく創作した意匠を創作者の財産として保護する一方、その利用も図ることを定めて、これにより意匠の創作を奨励し、産業の発達に寄与しようというものです。
引用:特許庁ホームページ

理想としていることは理解できますが、このグローバル社会、意匠を一国の法律だけで管理するにはもう限界がありますし、「創作者の財産として保護する」とは言っても、その手段(類似を調べる手段)が薄すぎるので、作った後に酷似しているという指摘を受けることになりがちです。

意匠登録も世界レベルで、オープンかつ完全デジタル化ってのは無理がありますかね?

少なくとも類似という見えない問題を人力で調べるのは無理があるので、コンピュータで解決するというのはそろそろ考えてもいい時代なのかもしれません。
まあもちろん、類似を避けることが良いロゴマーク作りの目的とは言えませんが、少なくとも今回、オリンピックエンブレムに104作品の応募もあったと言われている中、他の作品にも類似と言われてしまいそうな作品がまだあるかもしれないことは容易に想像できます。
評価の仕方も意匠制度を世界的な機関によって、IT化導入という方向で今後は考えた方がいいのでは?壮大ではあるし、難題もあるし、時間もかかり、もっと議論も必要だと思いますが。

技術を正しく適切に使うにも、政治や利権などで今の日本の仕組みが変わる事に踏み切れない所も感じられます。

政府より民間企業?

今回の騒動のように1人のデザイナーや審査員を指摘するだけでは今後もこういった事は起きないとも限らないし、類似は多少なりとも付き纏うという認識で、選考プロセスには技術的なしくみも、行政レベルで取り組むほうが未来はあるように思えますが、やっぱり「国を超えて」となると、力のある民間企業がやったほうが手っ取り早いような気がします。ま、権利に関する問題は他にもありそうな気がしますが。。

重ねていいますが、類似を探すことがいいロゴマーク作りの目的じゃないし、問題がズレているのは百も承知の上での雑記ですが。

たまにはアイデアソンもお酒の席で(居酒屋ソン)

  

ふと居酒屋で楽しく飲んでいた時のことから、雑記。

大阪で開催されたあるIoTをテーマにしたイベントにパネラーとして参加したときに、隣で話をされていたウェアラブル界で著名な塚本先生が「アイデアソンやるんですか?だったらぶっ飛んだものを考えた方がいいですよ。もう大抵のアイデアは出尽くされてますから(省略)」とお話ししてました。

大体2日間にまたいでハッカソンをやるケースって、初日はアイデアソン的な時間を取ることになるんですが、いつも真面目な空気感がこういったぶっ飛んだというか、いい意味でバカになれないとか、そういう気もしてます。ましてや初対面の人とチームを組むことが多い中ちょっとしたアイスブレイクではなかなか打ち解けられないことも。

(「初日はアイデアソン」って書きましたが、最近ではアイデアソンだけで完結するイベントはIT系に限らずあるそうです。)

美味しいものも食べられて、ちょっとお酒が入るとあの「会議室的なカタい感じ」から開放される感じがいい。

会話がだんだん膨らんで無茶苦茶な意見が出て時々誇張されていつのまにか「いやー実現不可能だろそれ?」「面白いなーソレ」と笑いながら結局収拾もつかないアイデアになるとかが実は一番楽しいし、なんかこう、気持ち的につっかえが取れるというか、みんなが「やらされてる感」じゃなくなることが本当はアイデアソンって大事だと思います。

「実現不可能だろ?」って言われるくらいが俄然燃えてくるMっ気のあるエンジニアだって周りにいるように思えるし。
あるエンジニアが言ってましたが、技術は後で何とかなるかもよ、って。

ハッカソンって一般的には期限が決まっているので、それに間に合わせるのもアリですが、そこがゴールになるよりも、後日また引き続き作り続けたいと思えるようなアイデアの具現化に対する取り組みもまたアリではないか?なんて考えてしまう。
もちろん発表時間に間に合わせて賞を取ったあとにまた後日集まってもっと良くしよう、というやり方もあるが、やっぱりタイムリミットに合わせたハッカソンって、何かしら縛りに合わせてしまうから、経験上そこからスケールしないことがほとんどだった。
時間的な制約がない方が、個人的には最近面白いと感じる。

半年や一年くらい練って完成させるとなるとよほどパワーを使うので、そんなことは大抵土日イベントでは成立しない。
以前、主催者側から、「このハードとこのAPIを使ってください」と縛りのあるハッカソンに参加したけれど、最初から縛りから逸脱したことをする方が、主催者側からすると残念だけど、参加者側によってはその方が楽しいかもしれないな、と。
イベントとして考えると成立しにくい、でもそういう楽しさを求めて参加したい人もいるように思える。
なんと呼ぶべきか。
居酒屋ソン?酒ッカソン(さっかそん)?流行りそうにはないな。。

あと、飲めない人はどうするか?雰囲気を楽しんでもらうか…。